2015年5月30日土曜日

もんだい 小学2年生『生活ノート』より

 

日曜学校で
 
「人間はなんのために生きているのか」
 
というもんだいについて、紙にかいた。
 
わたしは
 
「正直をいうと、たくさんあそんで、たのしくあそぶため」と書いた。
 
とてもむずかしいもんだいでした。
 
 
先生も書いてください。  →  【                 】
 
詩集『金魚』より

2015年5月25日月曜日

つつじとちょうちょう 小学4年生『生活ノート』より

 
にわを見たら、白しつつじがたくさん咲いていました。
 
まるで、たくさんのちょうが飛んでいるように見えました。
 
きれいでした。いい色でした。
 
とてもすこやかに見えました。
 
わたしは、すずしくもないのに「すずしいな」と思っていました。
                 
そして、国語の松井さんが見たちょうもきっと、
 
白く、たくさんだったと思いました。
 詩集『金魚』より
 
 車のいろは空のいろ 白いぼうし』 あまん きみこ)                  


2015年5月21日木曜日

お寺の話は聞いても聞いてもすぐ忘れ・・・



お寺の話は聞いても聞いてもすぐ忘れてしまいますとか、右の穴から入って左の穴からすぐ抜けてしまいますと言われます。これが我々の事実ならそうなんだと思います。忘れることを心配されることはありません。忘れるからまた聞けるんです。忘れずに覚えていたら、ああ、あの話は前に聞いたと思って、まじめに聞かなくなるほど横着なのが私たちです。忘れるということは非常に大事なことです。忘れるからまた聞けるわけです。

四衢亮
 

2015年5月18日月曜日

詩集『金魚』 前書き


うまれたてのことばを、どうぞ。

5年ほど前から寺で法座が開かれるたびに『浄勝寺だより』という、小さな寺報をこしらえて有縁の方々にお配りしています。その中で、読んでホッとする、生き生きとしたかんじが味わえるような子どもの詩(つぶやき)をひとつずつ紹介してきました。
それは主に灰谷健次郎とか鹿島和夫といった有名な先生がたが十年も二十年も前に見つけられて『せんせいけらいになれ』『1年1組せんせいあのねのね』などの本にまとめられた詩の借用でした。

しかし私たちはそれだけではだんだんと物足りなくなり、自分たち流に、現在の、この地域生活の中での、身近な新しい詩を見つけていきたいと思うようになりました。

ふと、身のまわりを見わたしますと、さいわい二人の娘たち(当時小二と小三)は学校の毎日の宿題として『生活ノート』に短い日記をつけることになっております。はにかみ屋のことですからなかなか親には見せてくれないのですが、最初の担任の先生方の御指導がすばらしかったのでしょう。子供の心がのびのびと広がっていったようです。良く読んでまいりますと、なかなか深い味わいの文句にぶつかるのです。最近ではそれらの"誕生したてのことば"を一つずつ寺報に使わせてもらっています。

このたび長女が小学校を卒業、次女も六年生に進級となりました。記念に二人の詩(のようなもの)を一冊にまためてみることにしました。『ノート』の原形を尊重しましたので読みづらい所も少なくないと思います。ご了承下さい。

                                            一九八九年(平成元年)四月 村上敏喜

詩集『金魚』より

お問い合わせの多い 『生活ノート』

ブログを見た方から『生活ノート』への問い合わせがありましたので回答します。

『生活ノート』は本願寺派 浄勝寺住職 村上敏喜さんの娘さんが小学校の宿題『生活ノート』に書いた文をガリ版刷りし詩集『金魚』(50部のみ制作)としてまとめ有縁の方へ配られた詩集より上善明寺ブログにて公開したものです。


村上敏喜さんはお寺へ戻られる前、報道関係の仕事に就いていたことから詩集『金魚』を出版社に持ち込みましたが出版には至りませんでした。

子どもの自由で素直な気持ちや、幼少期に感じた気持ちを思い出していただきたく ラベル 詩集『金魚』 にて順次配信いたします。

このブログを縁に詩集『金魚』が多くの方の目に留まれば幸いです。

リンク 易往山浄勝寺

2015年5月14日木曜日

不老不死の薬?! 小学5年生『生活ノート』より


不老不死の薬?!

人間、だれでも年をとります。

そして死にます。
 
もし、不老不死の薬があったら、
 
先生なら買いますか?のみますか?

わたしは、自分一人だけなら、いやです。

それは、みんなが年をとり死んでも、一人だけ残っているからです。

それがわたしだと思うと、ゾッとします。

やっぱり年をとって死んでいくのがいいです。
 
詩集『金魚』より

2015年5月12日火曜日

小学6年生 女子


生きるとは迷惑を掛けることです。
それが人との繋がりを保つのです。
何でも一人で出来てしまえば、
人は一人ぼっちになってしまいます。
         小学6年生 女子                                                                             

2015年5月9日土曜日

春 小学2年生『生活ノート』より


 
おかあさんの はな歌。
 
きれいな 青空。

まっ白な 雲。
 
こどもの たのしそうな声。

春が近づくぞ。

うれしいな。

                      詩集『金魚』より
                                                   
 
こどもはなうたアワード  開催中
 
興味をもたれた方は是非参加してみてください。
 
 


2015年5月7日木曜日

故 竹中智秀先生のことば


「何の心配もいりません。我々にとっての善知識は、親鸞聖人です。」

「あなた大丈夫ですか。自分の志まで疑いだしたら、私ちょっと心配です。」

「個人というのは幻想です。全員で往生するんですよ。」

「罪ということを知ることが、願いを回復することになるんよ。」

「自分を語るということは、志を言えばいいんよ。」

「あなたは阿弥陀さんとの関係を放棄してるんですよ。ちがいますか。」

「あなた、そんなに悲しいこと ないやないの。それを生ける屍というのよ。」
   
 
 
 『竹中智秀選集』刊行にあたり
 
弧野秀存先生(大谷専修学院院長)が聞きとられたことばより
 
 

2015年5月5日火曜日

揖斐祭り + 上善明寺ゆかりの「おばば唄」


揖斐祭りの見どころは
 
 
芸やま 子ども歌舞伎
 
 

 

神輿を担ぎ民謡「おばば」を唄いながらの練りあるきである。
 
 
 
 勢いよく神輿を高く掲げ、見る者も盛り上がります。
 
 
 

本日最終日でしたが、来年の揖斐祭りを楽しみにしていて下さい。
 
 

キース・ニューステッド作 Automata "The Great Fishtank in the Sky"は餓鬼道?



金属を使ったオートマタ(動くおもちゃ)を制作するKeith Newstead(キース・ニューステッド氏)により1992年に制作された

"The Great Fishtank in the Sky"空飛ぶ大型フィッシュタンク)

この作品は、天国へ旅立ったネコが大きな魚の水槽を抱え幸福に暮らしている姿を描いた作品です。
でも、なんだか食べても食べても満たされない餓鬼道の世界を表しているようにも見えます。

満たしても満たされないモノのあり余りる現代社会に、本当に満たす大切なものは何かと考えさせられます。


 ついつい、ひねくれた見方をしスミマセン。
このAutomata(オートマタ)をはじめ多く作品を有馬玩具博物館にて見る事ができます。
有馬玩具博物館

 youtube動画 "The Great Fishtank in the Sky"
Link keith newstead automata